ROBJとの出会いは意外にもパリではなく京都でした。
それからパリを訪れるたびひとつずつコレクションしてきた作品たち。

創始者Jean BORNの名前の綴りを換えてつけられたROBJ。
BORNは事故により他界しますが、奇抜でユーモセンスに優れたパートナーLucien WILLMETZにより、1920年代、10年ほどの短い活動期間のなか、優秀な彫刻家、デザイナー、職人が集められ、彼らが提案したアイデアからもっとも個性的で空想的なものを選び出し作品を製作しました。
そのためROBJは常に洗練されたフォルムを崩すことなく、1925年のパリ現代装飾美術博覧会では最も独創的でパリらしいと称賛されます。

アールデコを中心とした様式を用いながら、その時代の見慣れたデザインにとどまらず、中国、日本など、各国のエキゾチックな人物をモチーフとして選ぶなど、その作品たちは新鮮でミステリアスな魅力を放ちます。現存する作品は少なく希少価値が高まっており、アンティークマーケットに出回ることも稀なブランドです。