お客様にお迎えいただくトリファリのイヤリングのお色直しをしました。1949年製の古いもの。ガラスの飾りの脇に添えられた小粒のラインストーンの経年による変色、緑錆をお手入れ。
よくよく見てみると本当に美しく、作りはファインジュエリーと同レベル。フルーツとお花の飾りは宝石を留めるようにしっかりと爪留めされていました。というわけでガラスの飾りは外さずそのまま磨けるところをお手入れ。飾りを外せればその下の緑の錆もお手入れできたのですが、貴重なトリファリのコレクションピース。とにかく傷つけぬよう慎重に作業です。
はじめは綿棒や爪楊枝にコットンを巻いて磨いていましたがなかなか磨きたいところまで届かない。。。「そうだ!」と以前ダイヤのメレで取巻いたオパールの指輪を作ったとき石をのせる石座の中や石座に付いた爪の脇を木綿糸に研磨剤をつけて磨いたことを思い出し実践。(ちなみにそうやって宝石をセットする石座の内側をピカって磨いておくとジュエリーが完成したときの石の輝きが全く違うのです。)痒い所に手が届くとはこのこと~。それまで磨けなかった隙間の緑の錆が取れました!気持ちが良い!
何年も前にトリファリのジュエリーを仕入れた時ついてきたイヤリング用ボックスがあったのを思い出したのでそちらにセットをしてお渡し。紙箱でダメージのあるものでしたがトリファリファンのお客さまにはとても喜んでいただけて、私も、箱もよかった、よかった。
トリファリのクラウンマークが一面にゴールドで箔押しされていました。