
それ自身が発光しているかのような輝きのある鮮やかな発色、角度によって変化する色調。それぞれに見られる色は同じものが一つとしてなく、青、紫、グレー、グリーンと表情を変える姿に魅了されるブローチたちはモルフォ蝶の羽を閉じ込めたジュエリーです。

ヴィクトリア女王が愛したこのジュエリーたちは1920年代にイギリスで作られたもの。銀製の枠にドーム状のガラスで蓋をし実際の蝶の羽が閉じ込めています。

1924年の大英帝国万国博覧会にモルフォ蝶のジュエリーが出品され大流行すると蝶の乱獲が起こりました。そのためモルフォ蝶は禁猟となりこのモルフォウィングのジュエリーがつくられたのは1930年代までの僅かな期間となります。
ベランダの檸檬の木に毎年アゲハ蝶がやって来るのを楽しみにしている私にとって、狩られた蝶の歴史はとても悲しい事実ですが100年経っても美しくジュエリーとして残ったならそれを受け継いでいきたいと思い今回初めて仕入れました。




