DIARY

ミリアムハスケルのパールのこと

少し前に妹家族と水族館に行きました。私の目当ては太刀魚の展示。私は太刀魚が大好きです。お刺身も焼いても煮ても、子供の頃よく食卓に並んだ魚。色も形も魅力的で自分で作ったもののモチーフに選んだこともあります。あの輝く美しいボディ。水族館の入館前、手をつないだ3歳の甥っ子君が「お姉ちゃん太刀魚立ち楽しみだね~。」と大きな声で言ったのがかわいかったです。(妹に「お姉ちゃんは太刀魚が見たいらしいよ。」と教え込まれたのでしょうか。)

実際に泳ぐ姿は想像通りの美しさでした。水中で立つ姿はまさに太刀。そして背びれの優雅な動きは竜宮城の舞い踊りのよう~。

ところでなぜ私が太刀魚の話をしたかというと、太刀魚はミリアムハスケルのバロックパールと関係しているからです!ところで、太刀魚は鱗がないかわりに『グアニン箔』という銀色の薄い膜で体が保護されているのをご存じでしょうか。グアニン箔はその表面をこするとこそげ落とすことができます。実際太刀魚を調理していると手に銀の箔が張り付いたという経験がある方もいるのでは。そのグアニン箔を集め加工したもの(乾燥、粉砕など)がマニキュアのパールの原料になっていたりしますが、なんと人工真珠も作ることが出来るのです。びっくりー。

グアニンを使った人工真珠はセルロイドなどの樹脂とグアニンを一緒に加熱し、半液体状になったものをガラス玉などの核になるものにかけ何度もコーティングすることで完成します。ハスケルが使った日本のニキパールも1950年代から1960年代にかけてグアニンの人工真珠の製造を行いました。グアニンは天然の真珠層にも含まれている成分なので、安価で本物の真珠に似た美しい光沢を生み出せたのです。そう、だからあんなにハスケルのパールは美しいのです~~~。ちょっと勉強になりました。

少し前にハスケルのパールのイヤリングが3点届きました。近頃コンディションの良いものを探すのが難しい中、これはベルカプリ基準を満たしたぞという美しい品。一点はすでに販売済みですがまだあと2点店頭に並んでいます。大切な人へのクリスマスプレゼントにご自身へのご褒美に、美しいハスケルのイヤリングをお勧めいたします。

ミリアムハスケルのイヤリングはこちらをクリックしてご覧ください。