DIARY

A-select Robj ガラスのパフュームランプ

個性豊かなセラミックフィギュアに心を奪われがちなRobjなのでつい素通りしていたrobj本のガラス作品が掲載されたページ。改めて見返すと数多くの作品がつくられていたこと気づきました。蝋型鋳造( cire perdue)という技法で作られたガラスはラリックの作品などを思い出すとその雰囲気をイメージしていただけると思います。(ちなみに当時の蝋型鋳造は耐火粘土や耐火石膏で作った型にガラスを流した後、その型を壊し作品を取り出すため1点から数点の少数制作に使われる技法だったようです。)

今回A-select でご紹介するのはそんな蝋型鋳造のガラスで作られたRobjのパフュームランプです。2022年、カラー写真の世界へようこそ!上の白黒写真のガラス作品たちも実際はもしかしたら彩豊かなものだったのかもしれません。

6面ある画面には飛び立つ鳥、上に伸びる樹木の連続柄が交互に見られ、その表面には装飾のディテールに陰影をつけ浮き立たせるため「パチネ」という彩色が施されています。このランプは樹木の面にのみパチネが施されています。鳥の部分は彩色されていないのですが、ガラスの色の透け具合から全体的にミントグリーンのさわやかなな色のガラスに見えます。

シェードのトップの部分、面と面の境はグラインダーで磨かれ美しいクリアのラインが削りだされています。

このアールデコライトの中にRobjらしさを探すなら金彩が施されたセラミック製の台座でしょうか。「Robjだぞ。」と言わんばかりのどっしりとした存在感です。

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