夏のこの季節に涼しげで、シンプルな水彩画のようなハラホフの作品。ガレの複雑に絵描きこまれたエナメル彩とはまた違い、美しいグラヴィールとエナメルの濃淡で表現されています。
ハラホフは19世紀のボヘミアガラスを代表するメーカー。当時優れた作品を多く残したものの、その作品にマークがほとんど入れられなかったためか日本ではあまり知られていません。
工房のあったハラホフ(harracov)はボヘミア北部に位置し、広大な森、山脈に囲まれた自然豊かな地。ちなみにGoogleマップでharrachovを検索してその地を確認してみると今も緑豊か、関連のページからは美しい森や渓流の写真が見られました。
ボヘミア各地の優れた技術者が集められた工房からはヨーロッパ各国へ美しい作品が送り出され、1900年のパリ万博では金メダル、1925年にはグランプリを受賞しています。
今回はハラホフのコンポートと水差しをオンラインショップ A-selectに掲載いたします。