ただいま17:49、外はもう薄明りでアッと今に暗くなってきそうです。
その日没までのわずかな時間をマジックアワーと言うそうで、インスタグラムを見ていると#(ハッシュタグ)マジックアワーとタグがつけられた写真を見かけることがあります。それは鮮やかなオレンジや金色に輝く空だったり、ピンクと紫のグラデーションの甘い色合いだったり、なんとなく足を止めてカメラを空に向けたくなる気持ちがわかります。
久しぶりに登場のA-Select。本日はシュナイダーの小ぶりな花器を選びました。
以前、シュナイダーの蓋物をこちらでご紹介したとき「シュナイダーのオレンジは特別に美しいね。」なんてことを書きました。そんなこともあり、オレンジの対局ともいえるこのブルー紫の花器はぱっと目を引く華やかな存在ではないものの、ボスの目に留まりフランスから日本へ。長年お店の中のショーケースにひっそり並ぶ奥ゆかしい存在でした。
製作技法はエッチング。フッ化水素と硫酸の混合液でガラスを腐食させ模様を浮かび上がらせています。口付近と模様部分の濃い紫色はガラスが腐食されていない部分、明るい色合いの面は腐食された箇所で、ふんわりとマットな肌をしています。写真ではわかりにくいかもしれませんが花器の上の方と、下の方では腐食されたガラスの厚みが違うよう。上部は紫色のガラスが多く残り、底のほうに向け、だんだんと明るい水色にガラスの色が変化していきます。まだ暑いこの時期はちょっと緑をさして飾ると目にも涼しげです。
秋になれば中に電球を入れて灯りとして楽しむのもおすすめです。小さい中に空が広がるような輝き。
シュナイダーについては以前A-Selectで商品を紹介したときに書いたブログがあるので合わせてごらんください。
↓
シュナイダーのブログ①(ランプ)、シュナイダーのブログ②(蓋物)
キーワード 「Schneider / Le Verre Francais 」 |
エルンスト・シュナイダーとシャルル・シュナイダーは1913年ガラス工場を設立し、ル・ヴェール・フランセのトレイドマークでグラス類、照明器具、花器など幅広い製品を製造しました。デザインは弟が担当し、形はシンプルで色調の変化や気泡の混入で特色を出しています。多くの作品を制作しましたが、後期まで型ガラスなどの大量生産を嫌ったため一つ一つの表情が違います。
世界恐慌の煽りで1938年工房は閉鎖されました。
サインはSchneider・Le Verre Francais・Charderなど様々あります。
Schneider ランプ
http://www.bellecapri.com/shop/selection/selection_022.htm
Schneider ピッチャー
http://www.bellecapri.com/shop/selection/selection_056.htm
Schneider ランプ
http://www.bellecapri.com/shop/selection/selection_088.htm
Schneider ランプ
http://www.bellecapri.com/shop/selection/selection_103.htm
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