不定期掲載A-select。掲載をひかえているアンティークが2つあります。どちらから載せようかと思っていましたが、今日は昨日の初夏の陽気とはうってかわって、曇りの寒空。お店の前を歩く人も分厚いコートに首にはマフラーを巻いています。そんな空気に合いそうな写真はこちらかなと思い、本日は1920年代、アールデコの時代に作られたシュナイダーのガラスの蓋物をご紹介。
お店が青山にあったころ、そして私がまだ20代、まさかアンティーク屋さんで働くなんて。「ガレ。。。うん聞いたことある。」くらいの頃、ボスがデザインしたフレームがシルバーに輝くアールデコスタイルの大きなガラスのショーケースに、色とりどりのシュナイダーのピッチャーやランプ、コンポート、花瓶などが並んでいたのを思い出します。ショーケースの中では照明から透ける色がとっても美しく、ガラスっていろんな表情を持っているな。美しいし、かっこいい！」と思ったのもシュナイダーでした。
さてさて、今回も少々ボスにインタビュー。まだフランスにアンティークのいいものがたくさんあったころ、ボスはパリでシュナイダーに出会ったそうです。パリのクリニャンクール(2500店以上のアンティークショップが並ぶ蚤の市）のなかでBIRON（ビロン）地区は高級アンティークを取り扱う店が並びます。その中の一店、「わっ」と心ひれたものが置いてあったお店がたまたまシュナイダーをたくさんコレクションしているお店だったそうです。パリに行くたび、シュナイダーや、そのほかのものもそのお店で仕入れ、私も良く覚えているボスのお気に入りのアンティークたちはそのお店からやってきたものが多いとか。初耳！「今のうちのお店より小さなお店だったけど、おもしろいものがあったのよー」とボス。現在ならスマホの画面をシュッシュしながら写真を見て話すところですが、当時のことなので、写真はゼロ。「どんなだったんだろう」とお店の広さや、ごっちゃり具合、その中で輝く一品などをもやもや想像しました。
フッ化水素と硫酸の混合液でガラスを腐食させ模様を浮かび上がらせる酸化腐食彫(エッチング、アシッド)という手法で作られています。腐食された硝子はマットな艶消しに。模様が浮かぶ鮮やかなオレンジと、ふんわりした腐食部分は同じガラスなのに全く雰囲気が違います。シュナイダーのオレンジ色はほかのシュナイダーのどの色のガラスより美しいとか。
蓋物、今ならどういう風に使おうかねぇ。なんて話しながらお茶の時間終了。私だったらどうしようかな。今回も元の価格よりぐっとお値下げしてのご紹介です。シュナイダーの蓋物はこちらから。
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パソコンの中を捜索すると、少しだけ青山の頃の写真が出てきました。中央の木製キャビネットの中に並ぶのはシュナイダー。その下の写真の右奥では上に書いたガラスのショーケースに並ぶシュナイダーが見えるような、見えないような。。。見えないか。想像してみてください。それでは皆様よい週末を！
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ヴィンテージ トリファリ ミリアムハスケルが充実
ベルカプリオンラインショップ
今回もベルカプリのホームページの『キーワード』より豆知識と過去に取り扱った商品を。
| キーワード 「Schneider / Le Verre Francais 」 |
エルンスト・シュナイダーとシャルル・シュナイダーは1913年ガラス工場を設立し、ル・ヴェール・フランセのトレイドマークでグラス類、照明器具、花器など幅広い製品を製造しました。デザインは弟が担当し、形はシンプルで色調の変化や気泡の混入で特色を出しています。多くの作品を制作しましたが、後期まで型ガラスなどの大量生産を嫌ったため一つ一つの表情が違います。
世界恐慌の煽りで1938年工房は閉鎖されました。
サインはSchneider・Le Verre Francais・Charderなど様々あります。
Schneider ランプ
http://www.bellecapri.com/shop/selection/selection_022.htm
Schneider ピッチャー
http://www.bellecapri.com/shop/selection/selection_056.htm
Schneider ランプ
http://www.bellecapri.com/shop/selection/selection_088.htm
Schneider ランプ
http://www.bellecapri.com/shop/selection/selection_103.htm