ハンドル付きのメガネのロニエット（Lorgnett）は実用的でありながらもむしろジュエリーとして当時の上流階級の女性に愛された宝飾品です。14金製のケース全面にアールヌーボーの美しい装飾でアイリスが描かれています。

サイドにある突起を押すとレンズが飛び出し、また簡単にフレームを折り畳み収納できます。時代経過を感じさせないスムーズな動きは下の動画で。

持ち手の先にはチェーンを通す輪がつけられています。

年代　　1800年代中期
国　　　フランス
素材　　14金 刻印あり
サイズ　本体(チェーン用の輪をいれず）：12.5cm×3cm　レンズ展開時 14cm×13.5cm　重さ：41ｇ
こちらのロニエットには拡大レンズがはめられています。正確な度数はわかりません。

日本からもたらされた自然観や美意識にも影響を受けたアールヌーボーのデザインは当時のパリの宝飾工たちの作品にも多く反映されています。少し過酷だったこの夏。ほっと一息、手のひらに収まる美しい芸術品を手に取って、眺める。穏やかな気持ちで秋の読書のお供に、お出かけの際のエレガントな装いのアクセントとして気に入ってくださった方のもとにお届けしたいです。

アールヌーボーのロニエットはこちらをクリックしてオンラインショップA-selectよりご覧ください。