朝晩の空気は冬のようにとても冷たくなってきましたが、秋のうちにご紹介したかったこの季節のアンティークの写真を撮りました。
植物と虫が描かれた赤いガラスのガレの蓋物。受ける光の具合でいろいろな色、表情が見られます。上からスポットライトを当てたショーケースの中では植物や虫のシルエットを堪能。
窓際に置くと深い赤いガラスの上に金彩で加えられた細密な線が優しく浮かび上がります。
そして、太陽の光の元では赤いガラスの上に被せられた青白い半透明のオパール色ガラスがはっきりと現れ、金彩も鮮やかに。
箱としての使い道は思いつかずとも、季節によって、時間によって変化する表情を楽しめるこの作品。数多く作られた型物ではなく、一つ一つの細工が手作業で施されたとても希少で貴重なコレクションです。(ガレ蓋物 ベルカプリコレクションより)