明日は東京は積雪かもと言われていますが今のところとても天気が良く、外の窓を拭いていたら暑くなって腕まくりをするほどでした。
そんなすこし暖かい日が続いた今週のA-select には花瓶を。なんとなく暖かくなると花を飾りたくなりませんか?
ベルギーのブランド Boch Freres Keramisの花瓶、1928年に作られたものです。コンパスでくるくる描き出したような花がリズムよく並ぶ連続柄はアールデコの特徴。アイボリーのボディに葉の輪郭と底の縁取りは深いネイビー。市松模様の花の中心はオレンジと黒で花びらは黄色。デザインとともに豊かな色彩が魅力のケラミスならではの配色です。
Boch Freres Keramis
ボッシュ家は1767年ルクセンブルグで陶器製造を開始。1839年ルクセンブルグがベルギーより独立した際にベルギーに移りBoch Freres Keramis工場を設立。1906年Charles Catteauがデザインディレクターとして参加以来、独自の陶器を制作するようになる。Catteauのデザインにはジャポニズム、アフリカンアート、キュービズム、アヴァンギャルドの影響を見る事ができる。1925年パリで行われたアールデコ展でCatteauがデザインしたBosh社の花瓶はグランプリを受賞した。また、Boch社はフランスのLongwy社と並び陶器七宝の手法を取り入れた事でも有名になる。エナメルペイントを陶器に施し、異なった温度で焼き付ける事により様々な効果と華やかな色合いを生む手法である。
パリのクリニャンクールでたまたま目に入ったケラミスの色の美しさに「これをたくさん並べたい!」と思ったのがコレクションを始めたきっかけ。きちんとアールデコのデザインを感じさせつつ、肩に力の入っていない、ラフなラインが魅力。
今日窓を拭いているとき窓際に並んだ本の中から見つけたケラミスの本。
見てみると当時の工房での絵付けの光景が。絵付けしているのはベルカプリでも以前コレクションした鹿の花瓶。そして作業台の上にケラミスの花瓶に花を飾っているのを見つけました。工房に花を飾って作業していたの?何の花だろう?花に合わせて違うデザインの花瓶も使った?当時の景色を想像させる一枚の写真。
ベルカプリでは庭の檸檬を切って飾りました。
A-select ケラミスの花瓶はこちらをクリックしてご覧ください。
158-0095
東京都世田谷区瀬田1-12-32
電話:03-3709-2341
e-mail:cjs@bellecapri.com
二子玉川駅より徒歩5分。
現在実店舗はリニューアルオープン準備のためお休みしております。
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