いらっしゃいませ、不定期掲載”Aセレクト”へ(笑)。
最近登場しないなと思っていた方ごめんなさい。「もったいぶってるなぁ。」と思われた方もごめんなさい。もったいぶってはいないんです。一日があっという間過ぎて、「あ、、、今日も一日終わってしまった。。。」と毎日、「あっ」、「あっ」、「あっ」の繰り返しだったのです。言い訳はこのくらい。
本日ご紹介はMOSERのクラッケルガラス「春の水辺」の花瓶です。
コーラルピンク、うーん、もうちょっと琥珀色のガラスに、表面はクラッケルガラスの技法により作られたヒビでどの角度から覗いてもキラキラと輝き、水中から水面を見上げているような気分になります。
「やっぱり春になってくるとガラスのものをそばに置きたくなるわね~。」とボス。エナメル絵付けのガラスが好きでコレクションしていたボスがフランスでセレクトして仕入れたもの。もともとは形違いで何点かお店に並んでいたモーゼルのお魚シリーズ。あまりに可愛いので、お店に並べたり、もったいぶってひっこめたりを繰り返したのち、ほかはそれぞれ旅立ち、この子はかわいいからと大事にお店の奥に控えていました。
二匹の魚の表情が豊かで、↑こっちの魚のちょっとひとりになって考えているような雰囲気が私は好きです。因みに上に並んでいる写真は薄暗くなった夕方の店内で撮ったものです。下は明るい時間に窓際で撮りました。時間帯、日の当たり具合でまた変化する表情を楽しめます。そのまま飾っても綺麗だし、何か活けるならグリーンのクルクルスッとした葉っぱ(←以前よくお店の花瓶にさしていた葉っぱです。しばらくすると根っこが出て長持ち!)をシンプルにがよさそう。
もともとは10万円ほどのものです。「春の水辺」エナメル彩クラッケルガラス花器はこちらから。
ベルカプリのホームページの『キーワード』より豆知識を。
クラッケルグラス(ひびの入ったガラス)の制作技術は16世紀のヴェネチアで発明されました。この手法を使ったガラス製品が18世紀に人気を呼び19世紀にかけてヨーロッパとアメリカの数多くのガラス工房で制作されるようになります。モーゼル社は1857年に現在のチェコに設立され、1870年代にウィーンの王室御用達ガラス工場に指定された高い技術を誇る工房です。このモーゼル社も19世紀末からクラッケルグラスを制作し高く評価されました。20世紀になると様々な色ガラスにクラッケル処理を施し美しいエナメルで自然界を描いたガラス製品を世に送り出しました。ここ数年は欧米でクラッケルグラスの人気が急上昇しているため、入手困難となっています。 |
クラッケルグラスエナメルピッチャー
http://www.bellecapri.com//shop/selection/selection_073.htm
クラッケルガラスエナメル花器
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