DIARY

A-select ジャポニズム陶器

ブログなどの写真に写り込む度お問い合わせをいただいたジャポニズムのアンティーク。着物姿の2人の女性が布を広げたオブジェのような器はフランスを訪れるとブランドを気にせず面白いと思ったものを持ち帰るのがとても楽しかった当時コレクションしたもの。そうして選んだ品は年月を経ても新鮮なまま!


1920’S France  W40㎝ H20㎝ D17.5㎝

今回掲載にあたりFranceという文字のほかに押された2つのスタンプと1つのサインについて調べました。

【Becquerel】はこのモデルをデザインしたデザイナーAndre Vincent Becquerel(1893-1981)。ブロンズ彫刻をはじめ陶磁器を製作しアールデコ期パリで活躍しました。調べてみると細密な動物のブロンズ彫刻をたくさん見ることが出来ます。フランスアラダン社の陶磁器のデザイナーも務めました。

そして上の写真中央のスタンプはMarcel Guillard (1896-1932)。Guillardは画家であり陶芸家。 絵画では1920年からアンデパンダン展やサロン・ドートンヌに出品し点描の油絵を製作。またGuillardの工房のガラス、陶磁器制作の技術はとても高く、次に登場する写真左のスタンプ「Editions Etling Paris」の数多くのアート作品を製作しています。

そして最後一番左のスタンプ【Editions Etling Paris】はEdmond Laurent Etlingが開いたアート、オブジェを扱うショップのマーク。彼はフランスのアートディーラーでありギャラリーオーナー、デザイナー。Editions Etling Parisではアールデコのブロンズ、ガラス、陶磁器の名品のみを展開します。

ちょっと外したジュエリーを乗せたり、オブジェとしてシンプルにおいていただいたり、楽しんでいただけるアンティークです。

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