梅雨ってあったかな？と思うくらい、しとしと雨の記憶がないまま梅雨明けです。今日はお店までの道のり、背中に当たる日差しが突き刺さるように痛かったです。じりじりというよりちくちく、むしろグサグサ？途中の橋から見える富士山の顔も久しぶりに見ると雪が解け黒い姿でした。
とびきり素敵なCoro社のシルバー製ブローチが届きました。暑い夏の装い映えること間違いなし。うんざりする暑さも少し和らぎそうなエレガントなデザインです。製作は1940年代最初の頃。
モチーフは鹿のようですが背中には翼をもちペガサスでしょうか。いわゆる筋肉質な馬に翼がはえた勇ましいペガサスとは違う軽やかな感じが好印象。背景の優しい植物にもマッチしています。
ぺたんとまっすぐな板ではなく中央に向かってわずかにふっくらと膨らんだ立体的な作り。プレス型抜きの薄い銀板ではなく、模様が施された銀板の裏に蓋をするようにもう一枚平らな銀の板が溶接されています。無垢のような重さがないのに、ペラペラとした見た目ではないしっかりとした作り。Coro社の銀製ジュエリーの高級ラインのものというのが頷けます。
裏面にはSTERLING GENUINE NORSELANDとの刻印。第二次世界大戦後には生産が終了しているジュエリーラインです。
スキャパレリ、トリファリの”Claire de Lune”、ケネスジェイレーンとコスチュームジュエリーの中でもちょっとお高めな品の入荷が続くこの頃。「試しに購入してみよう！」という気軽さはありませんが見ごたえあり、そして飽きることなく長くご愛用頂ける品々です。ベルカプリならではのこの夏のセレクトを楽しんでご覧いただけると嬉しいです。
